美食探偵_明智五郎
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美食探偵 明智五郎
ジャンル
サスペンス
漫画
作者東村アキコ
出版社集英社
掲載誌Cocohana
レーベルマーガレットコミックス
発表号2015年11月号 -
発表期間2015年9月28日[1] -
巻数既刊10巻(2022年12月23日現在)
ドラマ
原作東村アキコ
脚本田辺茂範
演出菅原伸太郎、水野格、本多繁勝
制作AX-ON
放送局日本テレビ
放送期間2020年4月12日 - 2020年6月28日
話数9
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビドラマ

『美食探偵 明智五郎』(びしょくたんてい あけちごろう)は、東村アキコによる日本漫画作品。『Cocohana』(集英社)2015年8月号に読み切り『美食探偵』として発表された後、同年11月号より連載されている[1]。2022年7月号に掲載後は休載中[2]

2020年4月に日本テレビ系列日曜ドラマ』枠にて中村倫也主演にてドラマ化(下記参照[3]
あらすじ

表参道に小さな探偵事務所を構える明智五郎は、非常に美食家である。

ある日、地味な女性から夫の浮気調査を依頼され着手すると、昼休みに夫が若い女の家に毎日通っていることが明るみになる。夫人に調査結果を報告した翌日、その若い女のアパートの前で夫が刺殺される。犯人は妻だと感づいた明智は、行きつけのレストランへ夫人を誘い、最後の晩餐を楽しむ。夫人は明智の目の前で崖から身を投げてしまう。

それから三日後[注 1]、明智の元に差出人の名が「Mary Magdalene(=マグダラのマリア)」と書かれたエアメールが届き、明智は夫人が第二の人生を歩み始めたことに気が付くのだった。マリアはもう一度明智に会いたいと願い、殺意を抱く人々に知恵と手を貸し、様々な事件の裏で暗躍するようになる。
登場人物
主要人物
明智五郎(あけち ごろう)
本作品の主人公
[1]。表参道の一等地で「江戸川探偵事務所」を営む探偵。右側(ドラマ版では左側)だけ前髪を垂らした妙な髪型をし、ワインレッドのスーツにループタイという古めかしいファッションに身を包んだ美青年。年齢は30代。「東京美食倶楽部」を主宰する美食家でもあり、月に1回、メンバーで美食を楽しんでいる。実家は『扇屋』という屋号を持つ、老舗百貨店。美食家であった祖父の影響で、食に対し極めて強い拘りを持つ。美食に対する誉め言葉として「悪くない」「最後の晩餐候補に入れておこう」「最後の晩餐候補に急浮上だ」を多用する。美味しい物には目が無いがエビアレルギーなためエビだけは食べられず、それとの関連性は不明だがレッドビーシュリンプをペットとして飼っている。食に関する知識に加え探偵としての推理力・洞察力も優れており、一度見た人物の顔を決して忘れないという、抜群の記憶力の持ち主でもある。なお、運転免許は取得していない[注 2]ため、主に事件に関することで必要に駆られた時は、苺に車を出してもらっている。ファッション同様言葉遣いもどこか古臭く(相手の妻を「奥方殿」、ブティック店を「洋品店」と言うなど)、興味がないため流行にも疎い。「携帯電話なんだから通話さえできればいい」として未だにガラケーを使い、高校の同窓会では元同級生たちに「年々ジジイ化が進んでいる」と言われている。その反面、食に関してはかなり口煩い上に融通もきかないなど面倒な人物に思われるが、MENU10(ドラマ版第4話)ではマリアを止められず同級生の桐谷を救えなかったことで「探偵失格だ」と悲嘆に暮れ、MENU11(ドラマ版第5話)では前回の事件のショックを引きずるあまり日常生活もままならなくなってしまい、いつも整えられていた身なりは一時的にボサボサ頭に無精ヒゲを生やした風体となり、食事は塩分と水分とビタミン剤のみを摂取するという日々をしばらくの間送り、MENU16で苺がマリアに殺されそうになった際は、自分がマリアを野放しにして苺に真実を話さなかったせいで苺が危険に晒されてしまったと後悔するなど、これらの動向から厚い義理人情を兼ね備えた人物でもあるということがうかがえる。なお、自分が変わり者だという自覚は一応あるらしく、ドラマ版では苺に「自覚あったんですね」と突っ込まれている。

〈テレビドラマ版〉Huluオリジナルストーリー第1話「明智五郎の??裏メニュー」の明智の回想で25年前に8歳だったので、33歳。原作よりもクールな面が強調されていて、食以外には興味関心が薄い人物のように描かれている。苺に対しても、第1話でマリアの身投げを止めようとして崖から落ちそうになった彼女を、「自業自得だ」と見放そうとしていた。しかし次第に彼女のことを気に掛けるようになり、第4話で苺が伊藤に監禁され命の危険に晒された後には、己の無力さを嘆いた。そして第5話の事件解決後には苺に対して「僕は自分の身は自分で守る。君のことも、僕が守る」と宣言した。第6話のラストでは、マリアの明智への愛に絶対的な劣等感を感じ自信を失った苺に「美味しい料理を作れる人間には常に、そばにいてほしい」とフォローをかけるが、その一言に苺は困惑・号泣してしまった[4]。Huluオリジナルストーリー第6話「六郎の??裏メニュー」では弁当の中身が違うことを見抜いたり、大学を留年した六郎を親のように叱責し、謝罪のため母親の元まで付き合う弟思いの一面も描かれた。第7話では苺から、今までツケにしていた弁当代、助手としての労働費、交通費・ガソリン代(第2話の青森までの交通費・ガソリン代、第4話の同窓会会場までの送迎費を含む)をまとめて請求されたが、彼女から支払いの代わりとしてストーカーに悩む高校時代からの親友・ココのボディガードの依頼をされる。その依頼を承諾するが、その際に依頼を受けるのは支払いのためではなく大切な料理人である苺を思ってのことであると断言していた。第8話で、病室から消えた田畑に代わって現れたマリアから「次はお弁当屋のお嬢ちゃん(苺)をあなたの目の前で殺す」と予告され、彼女を守るために(桃子を加えた3人で)事務所での共同生活を提案する。マリアに騙され捕らわれた苺を救出するため、苺から桃子のスマホに送られた写真を頼りに桃子のスマホを使い[注 3]、彼女の助けを借りながらも内蔵されたクルックーを使ってマリアの潜伏場所を突き止める[注 4]。そのころ苺と対峙していたマリアの口からは、明智のマリアとの本当の出会いについて語られた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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